秋
左耳に空けたピアス穴
今日はなんだかやけに涼しい
鼻にふわりくすぐる秋桜
肩抱えるにはまだ早いね
降りしきる枯れ葉の隙間から
どこかに落とした笑顔を探す
あき缶を蹴り上げるような
思いきった足取りで
いわし雲に挨拶しながら
わたしは歩く どこまでも
頭の先まで風につかって
ぎざぎざ心 まぁるくけずる
バンデネオンの音にあわせて
小さな世界で 踊りましょう?
いままでにない気分で眠れたら
そこにはきっとちっちゃな欠片
まつげの端っこひっかかるの
涙っていう空色の宝石……
自慢の髪をさらりとおろして
くるくる指に 絡ませ遊ぶ
バンデネオンの音にあわせて
あなたとふたりで 歌いましょう
季節唄四部作の「秋」
今回はいつもと違った雰囲気の作品にしあげたつもり……
なんですけど、どうでしょう? (苦笑)
さらりとした秋の詩です。