『裸足』 

子供の頃、信じていた 空に飛び立てると
いつの間にか空想することが恥ずかしくて
夢をみている人、馬鹿にしてみて嗤った

大人だから堅実に生きると嘯いては
日記に書くことはいつも愚痴と不満ばかり
手放すことだけ多くなっては嘆いた

靴下さえ脱いで裸足になってみる

視線に終わりない丘で 踵を二回鳴らし走った
風が髪の後ろをついてくる 青い青い羽根になる


忘れていたこんな無邪気な気持ち どうしてだろ? 
沈む昨日 この草のように飛ばそう 遙か雲の彼方
間違いを恐れてうずくまるより ずっといい

さぁ 両手広げて裸の声あげて

どこまでも続く水平に 終着決めず息切らし走った
頬を伝い流れるその汗が 熱い熱い羽根になる


傷つく石の道でも
靴下脱ぎ捨てて 裸足で駆け抜ける

痛みで立ち止まっても もう一度踵二回鳴らして
何度でも顔を上げ走り出す 私らしくあるために

私だけの羽根拡げ……

 


前向きに……ただただ前向きになれる
そんな詞を目指して作りました……
もう少し後になってから公表するつもりだったんですけど
どうしても今載せたかったんです……まぁ自分の中だけの都合ではあるのですが
さぁ、踵二回鳴らしましょう!