いまだ伝えられぬきみへ

口に出した想いは いまそばにいないきみに届くわけもなく
指先冷やす風にとけ込んで

あの時に……なんて後悔は いいわけにすらならない
ふざけ合う時間はね 楽しかったけど
伝えたい言葉 そこには何一つなかった……

大切にしたかった距離は そのうちぼくを臆病にさせて
伸ばしても届かない この空の雲のようにもどかしい

繰り返すこの季節さえ 同じ顔はないのだから
あたりまえをつきはなして 明日のきみを抱きしめよう

その唇を その黒髪を その囁きを
知りうるかぎりのきみのすべてを
好きより もっと 愛したい……

きみが笑う台詞を なぜか思い出すことができずにいるぼく
悟らないで情けないいらだちを

きっかけを……なんて後ろ向き 不運でさえも見離す
最低のぼくを知る きみにいまさら
気の利いた言葉 綺麗に作るほど陳腐で……

消えない絆という自信 そんなのただの妄想に過ぎず
踏み出すことをしない このままじゃただの独りよがり

満ち欠けるあの月のように 人は変わりゆくのだから
今ある胸の衝動を 一言でいい 声にしよう

その指先を そのまなざしを その微笑みを
まだ見たことないきみのすべてを
この先 ずっと 見つめたい

純粋にはほど遠い けれどきみだけに起こるこの感情
閉まっておくような ぼくは「いい人」ではないから

怒った顔も 泣いてる顔も 喜ぶ顔も
だれにも見せないきみのすべてを
いつでも ぼくは 抱きしめる
好きだよ そして 愛してる……

 


う〜ん……
ストレートに「愛」という言葉を使うのはこのときが初めて。
照れくさいけど、そうやって直に伝えることっていうのも必要なんですよね……
あなたはちゃんといえてますか? なんてね