金木犀の香る頃
歩く道は日常で
避けることもままならず雲のまばらな空みれば
足取り自然とゆるくなる七里向こうのその花の
香りはまるで思い出でのばした指先届かぬけれど
心をただただあたためる
永遠(とわ)であれ 永遠となれ
他と混じわらぬ かの恋よ
苦(にが)くとも 甘くある
秋風はこぶ かの恋よ
記憶の中のあなたと共に いつでも香る金木犀……
まんま秋に考えたものです。
この季節の花で一番好きなのがこの金木犀なのです。
秋と金木犀と想い出とが交じり、切なさに身を焦がす……
そんなこの季節が私は一番好きです。