喫茶店と恋とこたつと愛

つまるところね
この冬で例えるならば
僕はキミにとってこたつなのさ

あの日キミが抱いた恋っていうのは
肩をあげて首をすぼめながら立ち寄った
とてもとても雰囲気のいい喫茶店
そこで流れる耳の奥に残る音楽や
赤くなった鼻をふわりとくすぐる珈琲が
心まで冷えていたキミを
きっとやさしくあたためてくれたんだろう

でも僕はこたつだから
とてもじゃないがお洒落とはかけ離れてる
ところどころ糸はほつれてるし
キミが立ち上がった拍子に膝をぶつけてこぼした
お茶のシミなんかもある
あぁ
みかんの”スジ”も拾いきれてないね

僕はそんなコタツ

キミのだらしなさをすべて受け止めて
ありのままを包み込むことができる

喫茶店は恋
こたつは愛

だからね

いつでも帰ってきて
心おきなくぬくもるといいよ


大好きなこたつに捧げる詩(笑)