名無しの花

名無しの花はきっと 悲しむことすら知らず
名無しの花は今日も 名を授かること待つの

自分の顔すらも知らず ただそこに生きてる
それだけで微笑む 健気な 白く 清き 花よ

たとえ名がなくとも 陽は照らしてくれる 等しく平等に
それを忘れないで 願いはきっと いつか……

轍のそばで踏まれないように 祈り続けるその日常を
ああ 嘆き疲れ ひっそりと泣くことさえも
知らずに

風の唄に踊り 微笑み絶やさずに
空へ手を伸ばして 声の全てを聞き逃さないように

雨の鈍色身に染まるとも その心はいつも晴れゆく空の雲
ただあなたに出逢うことだけを今は願って……

名無しの花はその日 名も知らぬあなたに逢い
名無しの花はその日 あなたに名を授かるの

 


実は曲付。
でも作曲者の許可をまだ得ていないのでそれは非公開……
曲を聴かせてもらったときに、ふっ、と思いついた詞。
とにかくせつなくてけなげなイメージが浮かんできました。