orgel

涼夜の風に手を添えて 見えぬ明日の先、憂う
やがて明けゆく薄もやに 溜息一つ髪濡らす

淡くぼやけた光浴び、残る眠気を携えて
朝露深く吸い込こめば 止揚の想い癒えましょう

たとえば私が 消えてしまったら
貴方はどうして悲しむのでしょう
たとえば貴方が 消えてしまったら
私は私のすべてを以て
貴方のすべてを記しましょう

そして全てを忘れましょう
永久に貴方を忘れぬために

盲た天使のオルゴール 哀しみさえも愛おしく
決して途絶えぬオルゴール まわりつづけるこの想い


彼方の空に陽を送り 暮れる今日、また安堵する
大樹の虚に身をよせて 吐息ひそめて頬隠す

もしも隣りが 私でなくとも
貴方はそれでもその笑みを
変わらず浮かべるのでしょうか?

私の前で微笑んで 私の胸で涙して
貴方の憤りすら私は抱きしめるから

そして私を抱きしめて
声も心も体も全て

片羽の天使のオルゴール 求め続けるつがいの貴方
決して途絶えぬオルゴール まわりつづけるこの想い
盲た天使のオルゴール 哀しみさえも愛おしく
決して途絶えぬオルゴール 渇きを癒すこの音色

そして私のオルゴール あなたにそっと囁くの……

 


初めて歌詞というものを意識して書いた詞。
どうにも女性的なイメージの歌詞のほうが書き良いみたいです……
でも理想的な女性像でしかないのかな?
でもお気に入りの歌詞です。いつか曲をつけてみたいものの一つですね。