四季唄

春の陽に雪溶ける儚さを知り

夏の火に桜散る儚さを想い

秋の日に蛍舞う儚さを偲び

冬の灯に夕暮れる儚さを憂う

生まれ 死に 再び巡る四季の中
穏やかな移ろいに
何を見つけていけるだろう

心はまばたきする間に色を変え
轍の隙間を染めていく

万華鏡のような時間

僕らは今 立っている

 


季節唄四部作の締めくくりとして書き下ろしました
今年はみなさんにとってどんな年だったのでしょうか?
そしてこれからやってくる新年はどんな年になるのでしょうね