純白の夜空


あったかい部屋の窓から外を眺めると
夜空が白で埋め尽くされていて
ときおりノックするように
風が浅い眠りに落ちかける僕をゆする

時計の針は声をひそめ
降り止むことのない月の結晶たちの歌声に
一緒になって耳を傾ける

ふと

なんとなく
奇跡は時々目に見えるものなのかもしれないと

そう

なんとなく
信じることができたんだ

 


神秘的な冬の夜に出逢った、
静かな静かな奇跡。