底からソコへ
暗闇の底で不器用に手足をバタつかせ
希望なんて言葉知らなければよかったと涙する
そんな毎日の中で
僕は一筋の光を見つけてしまったんだ
それはきみという名の道標
とてもじゃない遥か遠くにあって
すっかり視力の衰えた僕には
あんまりにも眩しすぎるけれど
この間違いを許す余裕なんてない世界では
どうしてもなくてはならないんだ
そんな僕の名は深海魚
木洩れ日のようなやさしいきみの微笑みに
胸を焦がされて身動きもできない
そんなみじめな存在
無様な僕を責める誰かがいたとしても
きみという光がなければ
僕は生きてゆけないから
暗闇の底から不器用に手足をバタつかせ
希望という言葉をみつけてしまった今
息をするのも忘れて僕は
ひたすらにきみを目指すのさ
必要不可欠。
ときにそれは自分よりも大事なもの。