終末の生き方
明日
世界が壊れるとして
僕は悔いを残さず死を迎えられるだろうか
久しく笑顔を忘れていた僕の頬は
うすら寒い三日月を浮かべるだけで
暖かみなどどこにもない
明日
世界が壊れるとして
僕は笑顔で永久の眠りにつきたい
そのためにすべきこととはいったい何だろう
僕のわきを通り過ぎる人たちは
皆僕と同じような笑みを貼り付けてばかりで
とても問いかけに答えてくれそうにはない
明日
世界が壊れるから
僕は積み上げた小石を払いのけ
枯れ果てた苗にそそぐ水を求める旅にでよう
間に合わないかもしれない
それでも
最後のときが訪れるその一瞬まで
僕はあきらめない
いつ何時
何があるかわからない世の中だから
悔いのない生き方というものが
できるといいのですが……