たんぽぽをあなたに
柔らかな午後の陽射しが
空を仰いだ僕の頬を優しくつつむ
すっかり忘れていた花の香り
あなたを笑顔がふいに浮かんだんだ
こぶしを握るのは苦手な僕だから
真綿のようなたんぽぽに
いまあるすべての想いをのせて
どうかあなたの住む町へ
どうぞ届きますように
心の奥の一番底で
強く強く願って飛ばそう
そして
想いをのせたたんぽぽが根付く頃
僕はあなたの隣で……
とびきりの笑顔を手渡すよ
最高の笑顔はあなたがいればこそできるから……