笑って生きる
錆ついた空き缶の底にこびりついた夢は
その血の気の失せた手を伸ばしたところで
もう届くはずもない
そんなことは ない
人目のつかぬ畦道に咲いているとしても
花は花
雲ひとつなかろうと隙間なく雨が降ろうとも
空は空
輝かしい時が過ぎたとして
星の色が見分けられなくなったとして
真っ青なこころにさよならを告げたとして
それでも君は君だから
現実という言葉をいいわけにして
からっぽの今を生きないで
転んでしまえばいい
後悔をすればいい
悲しみに打ちひしがれればいい
お腹の底から笑っていられる明日を
その手に握り締めていられるために
変わることができないのではなく
無理に変わる必要がないだけ
青は青でしかなく
赤は赤にしかなれないのだから
あなたはあなたでいいのです