右手のアナタ 左手のキミ

 

薄紅がかった空を見上げ
アナタは私の右手を包む

樫よりもかたく 太陽よりもあたたかい

薄紅をちらした風を見つめ
キミは僕の左手の中に

ひなげしのように小さく 春風のようになめらかで

互いの鼓動をその手に感じ
時折空を見上げては
おぼろげな雲に名をつけ笑い

家路へと ゆったりと

今日もまた 明日もまた

 

 


そこにアナタがいるという幸せ。
そのことに他の誰より感謝しよう